パンダの赤ちゃん


こんどの日曜日に新宿で大学解放デモがあります。
15時アルタ前出発。
ちょっとおはやめですが、みんな早起きして駆けつけよう!
詳しくはゆとり全共闘のブログをごらんください。
http://yutorisammit.blog.fc2.com/


【追記】

完全に私事だが、パンダの赤ちゃんが亡くなって悲嘆にくれていたその日、ブラックリストの友人に子どもがうまれた。きっとパンダの赤ちゃんの生まれ変わりだ。おめでとう。!
どうか友人の借金がチャラになりますように。パンダの赤ちゃんがタダで大学に行けるようになりますように。合掌。

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今、大学が失われつつあります。

 大学(学校)は、「広く知識を授け、深く専門の学芸を教授研究し、知的、道徳的及び応用的能力を展開させる」(学校教育法第52条)ことを最高目的としています。
 しかし、2000年代初頭からの規制緩和により大学の数が増加し、さらには少子化の進行もあいまって、大学間の学生獲得競争も激化しており、その中で大学は本来の目的を投げ捨ててしまいました。

 現在、大学では、異常なまでに経営を重視する考えの下、学生の管理強化が行われています。
 学生はお客様として、大学・社会が提示したレールから外れるようなことがないように大事に扱われています。多様な意見や考えに触れる機会はほとんど与えられず、許容された自由の枠からはみ出すことがないように管理されているのです。
 そのため、学内からは学生会館などの学生が主体性を発揮できる溜まり場がなくなり、空き教室の使用も許可制になるなど、自由な環境は失われてきました。政治について語り、社会について考え、文学や音楽や演劇を発表し、あるいは何もしないことさえも許容されるような、そんな刺激と自由と多様性に満ちた空間と時間を、現在の学生はほとんど享受することができません。

 教室での一方的な講義ではなく、多様な人々と自由に議論できる環境でこそ、自分の見識を育てることができます。しかし、そのような環境が失われた今、大学は、ただ講義を受けて単位を取り、言われるままに就職活動をする、そんな何の疑問も意見も持たない学生(人間)を量産しています。
 このような大学の状況に「何かがおかしい」と感じることがあっても、3年の秋から始まり約二人に一人しか内定がもらえない就職活動、私立大学では年間百万円を超える学費が、時間や余裕を奪ってしまいます。これらの状況に抵抗したら生きていけないのではないかと考えてしまうほどに、学生は狭い想像力の中に閉じ込められてしまっているのです。
 このような大学の状況は、そこで学ぶ学生のみならず、長期的に見たときに、社会のためにもなりません。多様性に触れたことがない、言われたことしかできない、自分で問題について考えて行動したことがない、そのような人間が増えたときに、今よりもよい社会が作られるとは思いません。

 私たちは、現在の大学のあり方に異議を唱えます。
 大学は、本来の「広く知識を授け、深く専門の学芸を教授研究し、知的、道徳的及び応用的能力を展開させる」という目的に立ち返らなければなりません。私たちは、この目的を達成するために、勉強会や、大学当局への抗議活動やデモ行進といった直接行動を行います。
 大学の未来と社会の未来のために、ともに闘いましょう。


主催:7・15大学解放デモ実行委員会
デモルート:新宿アルタ前集合(14:30)→デモ出発(15:00)→新宿柏木公園解散


《トークイベント》 矢部史郎×ゆとり全共闘


こんどの水曜日(6/27)、模索舎で以下のようなイベントがあるようです。
伝説の思想家・矢部史郎さんと、ゆとり全共闘によるトークセッション。
放射能と大学の問題に関心のある皆さま、ぜひご参集のほどを。!


蛇足ですが、放射能と借金はよく似ています。
放射能を食えというなら、借金を払えというなら、そんな社会はいらない、ゼロベクレル派宣言、ということで。


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模索舎イベント◎


放射能を食えというならそんな社会はいらない、ゼロベクレル派宣言』刊行記念


討論: 矢部史郎vsゆとり全共闘 2011.3.12—2012.6.27


出演: 矢部史郎・ゆとり全共闘


日時: 6月27日(水) 19:30〜(開場:19:00)

※入場無料 イベント終了後投げ銭をお願いします


場所: 模索舎店内

http://www.mosakusha.com/voice_of_the_staff/2012/06/vs20113122012627.html


関西方面のみなさまへ


7月5日に同志社大学でも大学無償化シンポジウムが開催されます。
関西方面にお住まいの方はぜひ。!


あと、おくればせながらですが、ゆとり全共闘のみなさんが、5月19日のシンポジウムの映像を残してくれました。当日、お越しになれなかった方はぜひこちらをということで。




Video streaming by Ustream

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大学はタダになるのか
国連人権規約「大学無償化条項」批准を考える


去る3月17日、朝日新聞夕刊にて、外務大臣が国連人権規約「大学無償化条項」に批准するとの指示を出したことが報道されました。これまで、同規約への批准を留保していたのは、国連人権規約締結国160カ国中、2カ国(日本とマダガスカル)だけでした。国際的にみて、今回の批准指示は当然のことなのかもしれません。しかし、学費が高い日本の現状を考えると、一歩前進といえるでしょう。
... 5月19日、この「無償化条項」批准指示のニュースを受けて、早稲田大学で本企画と同名のシンポジウムが開催されました。ここにソラグラスもパネリストとして招かれて参加してきたので、その報告を兼ねた「大学無償化条項」批准を考える座談会を開催することにしました。これをきっかけに、あらためて大学無償化について、そしてそもそも大学とはなにかについて一緒に考えてみましょう。

◆話題提起◆
ソラグラスメンバーから「大学無償化条項」をめぐる話題提起を行ないます

◆ディスカッション◆
話題提起を受けて自由にディスカッションを行ないます


日時:7月5日(木)18:30〜20:00
場所:同志社大学新町キャンパス尋真館4階 Z44a 教室

主催:ソラグラス http://soragrass.blog63.fc2.com/
協賛:ブラックリストの会in東京、ゆとり全共闘

連絡先:ソラグラス
soragrass_d@yahoo.co.jp

大学無償化シンポジウムのお知らせ(5/19)

近々ですが、今週の土曜日に大学無償化を考えるシンポジウムをやるよ。
ジョインアス!


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大学はタダになるのか
国連人権規約「大学無償化条項」批准を考える


去る3月17日、朝日新聞夕刊にて、外務大臣が国連人権規約「大学無償化条項」に批准するとの指示を出したことが報道されました。これまで、同規約への批准を留保していたのは、国連人権規約締結国160カ国中、2カ国(日本とマダガスカル)だけでした。国際的にみて、今回の批准指示は当然のことなのかもしれません。しかし、学費が高い日本の現状を考えると、一歩前進といえるでしょう。これをきっかけに、あらためて大学無償化について、そしてそもそも大学とはなにかについて一緒に考えてみましょう。

報告者:古屋寛生(ソラグラス代表、同志社大学
    栗原康&五井健太郎ブラックリストの会in東京)
    関翔一(ゆとり全共闘
    白石嘉治(上智大学

日時:5月19日(土) 15:00〜17:00
場所:早稲田大学本部キャンパス1号館101教室



主催:国連人権規約「大学無償化条項」批准を考える会
共催:アレゼール日本、ブラックリストの会in東京

連絡先:早稲田大学政経学部岡山茂研究室
    Tel : 03-5286-9723
    shigeru(at)waseda.jp


※ 追記 ※

  当日はユーストリーム中継も予定されています。
  遠方で会場にお越しになれない方はぜひこちらを。

http://www.ustream.tv/channel/11128472#utm_campaign=unknown&utm_source=11128472&utm_medium=social



   

表彰状 入戸野修殿


原子力大学ゼネラルストライキ委員会から、
福島大学学長・入戸野修さんに送った表彰状の画像データが届きました。
力作です。ごらんください。

そういえば、最近聞いたのだが、入戸野さんを裏であやつっているのは、
どうも副学長らしい。誰なのか名前も知らないが、これは一大事だ。



大学学費が無償になります。


わ〜い、大学学費が無償になるよ!
やっぱりやめましたとか言われないように、みんなでチェックしよう。
どすこい、無償化。


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「大学無償化」国連人権規約を協議へ 外務省が留保撤回               
                          
                        (朝日新聞2012年3月17日)


外務省は、大学や高専など高等教育の段階的無償化を求めた国際人権規約の条項について、30年余り続けてきた留保を撤回する方針を固めた。文部科学省などと協議して手続きを進める。授業料の減額や返還不要の奨学金の導入など、条項に沿った施策に努めることを国際社会に示す意味合いがある。ただ、現状で具体策は示されていない。


 規約は1966年に国連総会で採択。日本は79年に批准したが、「高等教育は、無償教育の漸進的な導入ですべての者に均等に機会が与えられるものとすること」などとする条項は留保。「国公立で無償化が進めば私立と格差が生じる」と説明してきた。留保は約160の締約国のうち日本とマダガスカルだけで、国連は2001年に撤回を日本政府に勧告していた。


 撤回については、民主党政権交代後の10年1月、当時の鳩山由紀夫首相が施政方針演説で目標に掲げた。その後、高校授業料の実質無償化、奨学金の対象の拡大や各大学の授業料減免措置など、学生を経済支援する取り組みが広がっているとして、外務省は「留保撤回の状況は整った」と判断。玄葉光一郎外相は、今年2月の衆院予算委で撤回を明言し、「状況を事務方から聞いて、そういうことであれば撤回しては、と判断して指示をした」と答弁した。

入戸野修が表彰された!?


原子力大学ゼネラルストライキ委員会が、
入戸野修に表彰状をおくりました。

ぜひ、ご一読のほどを!


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表彰状

最優秀被曝促進大賞
福島大学学長 入戸野修殿



ご無沙汰しております。脱原子力大学ゼネラルストライキ委員会です。まずは福島大学入学応募者が増えましたとのこと、お祝い申し上げます。貴殿が福島大学学長として、2011年5月の時点で授業を再開され、以降、通常の大学経営に勤しまれましたこと、そしてそれによって学生、教職員の被曝に多大なるご尽力をされましたことは、ひとえに貴殿のたゆまぬ愚かさの賜であります。


無惨にも爆発した福島第一原子力発電所から60kmとない場所に位置している貴校が、いったいそのときどうするべきであったか。これは、そもそも専門性など問題にならない、まったく自明な問いであったはずです。そして、それにたいする答えは、先の私たちの手紙でも指摘させていただきましたとおり、「大学」や「学生」とはなにか、という、より根本的な問いへの答えの端緒となったはずでした。しかしながら貴殿は、5月2日づけの「学長メッセージ」において、「福島市内の放射線量は(・・・)健康被害を起こすようなレヴェルではありません」というまったくの嘘を吐かれたのを最後に、授業を再開され、学生たち、教職員たちに被爆することをしいた。そして、その状況は、あれから一年がたった今も続いているわけです。


10月5日づけの「メッセージ」において貴殿は、「社会的、経済的要因を考慮にいれながら、合理的に達成可能な限り、低く抑えるべきである」というALARAのものである被曝についての考え方を、まったく場違いにも引用され、ご自身の下された判断を正当化しようとされているようですが、こと貴校におかれましては、そのような考え方がまったくの無意味であることは、ほかならぬ貴殿ご自身が、だれよりご存知のことと思われます。この度の入学応募者増加についても、それにさいしてどれだけの嘘がまき散らされたことかは推して知るべしといわざるをえない。指摘させていただくのも馬鹿馬鹿しい話ですが、貴校にあって、被曝を低く抑えることなど、どう考えても合理的には不可能です。授業を通常どおり再開するという判断をなされたときに貴殿の念頭にあったのは、まさに「社会的、経済的要因」以外ではなかったといわざるをえません。


福島大学は社会や経済の利益を優先させるための大規模な人体実験の会場であるのでしょうか。違うはずです。それはいまでも大学であるはず、大学になりうるはずです。そして、大学とは、学生とは、なによりも経済と社会という、この二つの要因に抗して生まれてきたものだったはずではないでしょうか。なしくずしの被曝は生の早送りを意味します。学生はこれまでも、経済効率や社会的「絆」にからめとられることで、その生の時間を早送りさせられてきました。早送りされる身振りはどこか哀しく滑稽で、その言葉が聞きとどけられることはありません。理由も分からず一方通行にせき立てられた結末にあるのは、社会人となること、社畜となることです。


3・12以降の私たちをなにより驚かせたのは、原子力発電所の爆発という事態をうけて公然と可視化された社畜の論理です。事態の推移は当初の私たちの予測をはるかに上回りました。いまやこの国でチェルノブイリを超える公害事件が起きていることに議論の余地などありえません。ですが、貴殿もよくご存知のとおり、この一年間、一日たりとも資本の、社会のデモンストレーションが止むことはなかった。原発が爆発してなお、未曾有の被曝を経験してなお、粛々と日常へと立ち戻ろうとしたのが社会であり、それを担ったのが、ほかならぬ社会人たち、社畜たちであったわけです。


しかし、大学とはほんらい、中断や停止の層にあるなにものかであるはずです。静止画どうしのモンタージュが予測のできない流れを生む。貴殿は『福島大学要項2011』のなかにおいて、「被災を体験した大学ではの、既存概念に囚われない新しい「知」の創造を目指すこと」を謳われております。私たちもそのような新しい「知」の創造がなされることを熱望するものです。ですが、そのような「知」を生みだせるのは、残念ながら、あなたがあげられている、「地域の復興に向けて具体的に行動する組織「うつくしまふくしま未来支援センター」」の設立や、「原子力防災、社会防災や復興計画に貢献する人材」の育成といった、人体実験的、自殺行為的な取り組みなどでは断じてなく、そうした社畜的流れを停止させることによるほかないでしょう。


格言のお好きな貴殿のために、僭越ながら私たちからも右のような格言を送らせていただきたい。「どんなことも、7代先まで考えて決めなければならない」。これはアメリカ・インディアン、イロコイ族の格言です。このまま「経済的、社会的要因」にまみれた日常へと固執しているかぎり、福島大学がつきすすむことになる道は、学生の社畜化への一本道、進行中の公害による健康被害へといたる一本道となってしまうことはあきらかです。7代どころか、当代の学生たちの健康被害や自殺があっというまに現実のものとなるでしょう。私たちは貴殿にあらためて呼びかけたい。ゼネラルストライキを、一方的な死への早送りを止めるために、いますぐにストライキを。被曝地帯から退避して、ばらばらになるために、社会から脱出して、無数の流れを生みだすために、いますぐにストライキを。


イロコイ族の格言だけでは納得できないでしょうか。それではもうひとつ、日本の坊主からあなたに素敵な詩をお贈りいたしましょう。


 身を観ずれば水の泡、消えぬる後は人もなし
 命を思へば月の影、出で入る息にぞ留まらぬ


これは一三世紀、一所不住を唱えた一遍上人の詩です。鎌倉時代、権力者たちは要所要所に豪華な寺を建て、ばかでかい仏像を築きました。民衆がそこに崇め奉りにくるのはあたりまえ、仏像を所有している自分たちに従えとでもいわんばかりに。民衆を寺に、そして寺がおかれている土地に縛りつける権力者の傲慢。はたらけ、帰依せよ、服従せよと。ですが、一遍上人は気づいてしまったのです。仏とは、なんの見返りももとめずに恩恵をあたえてくれる存在ではなかったのか、無償の愛を注いでくれる存在だったのではなかったのか、そしてそれを表現するのが信仰だったのではないかと。そうだとすれば、そんなこと普段から誰でもやっていることですし、人間にかぎらず、草木でも犬畜生でもやっていることです。仏はどこにででもいる。それなのに、寺は人間をただ一つの土地に縛りつけ、無数の仏との出逢いを妨げようとしている。それは仏をばかにする行為ではないのか。恩着せがましく見返りをもとめ、服従と帰依を強いてくる権力者は悪なのではないのか。仏になろう、草木になろう、犬畜生になろう。寺を捨て、土地を捨て、放浪の旅にでるまさにそのときに唄ったのが、この詩です。寺をさり、出世の道をあきらめろと説くことは、はかなく無常なことかもしれない。しかし、その無常のなかにこそ、無になることにこそ、仏にむかう無限の可能性がはらまれている。
「着飾れ、踊れ、笑え」(Parez-vous,dansez,riez)。


さて、これは私たちからの以前の手紙でも申し添えさせていただきましたところですが、あらためて確認させていただきたい。鎌倉時代ならいざしらず、いまは貴殿もたびたび強調される「21世紀」です。一所不在には、カネがかかる。放浪するには、カネがかかる。被曝地帯を脱出するにはカネがかかるのです。欲しい、欲しい、カネが欲しいのであります。入戸野さん、カネをください。われわれに、学生に、非常勤講師にカネをください。いつでも歓迎です。


それから、貴殿にお願いしたいのは、貴殿をクビにしてください、ということです。彼は自分では決断できなくて迷っているのでしょうが、本当は放射能による健康被害を怖れているし、疲れを自覚してもいるのです。彼は実家に帰って、しばらくブラブラすればいい。それでダメになる人間かもしれないですが、大丈夫です。表彰状を贈っている相手に、クビになってくださいとお願いするというのは前代未聞のことだと思いますが、私たちももう自分たちがなにを書いているのかわからないところでこういう無理なお願いをしているのです。もしいま彼を手放すわけにはいかないというのなら、名古屋にニュー福島大学をつくってやってください。よろしくご検討くださいますようお願いいたします。大学はどこにでもある。犬畜生でも大学になる。私たちの大学ゼネラルストライキは、一所不在のストライキであります。合掌。


現状においては、貴殿が学生、教職員の被曝を促進しつづけてきたことは動かしがたい事実です。それは、これからおこなわれるだろう忘却、風化、すっとぼけのためのいかなる措置に抗して、人類史にとどめられるべき「偉業」といえましょう。よって、その偉大なる功績を讃え、ここに表彰いたします。貴殿におかれましては、どうか私たちの表彰をお受けいただき、あらためて懸命な判断をなされますことを切に願っております。


2012年3月12日
原子力大学ゼネラルストライキ委員会