シンポジウム 「ブラックリスト化反対!学費を無料に!」

 2008年末、日本学生支援機構が「奨学金滞納者のブラックリスト化」を発表しました。

 これは、奨学金返済が三ヵ月以上滞った人を金融機関に通報し、クレジットカードを作ることや銀行ローンを組むことを困難にするというものです。さらにこのようなリストが出まわれば、アパートを借りることすらままならなくなるでしょう。

 そもそも大学生の半数が奨学金を借りているのは、学費が高いからです。日本にいるとついつい忘れがちですが、世界的には学費が無料でないことがおかしい。高等教育は誰でも受けられるはずのものです。

 大学では教員ばかりでなく、学生も研究活動という仕事をしています。だから、ほんとうは学生が大学に学費を支払うのではなく、大学が学生に賃金を支払うべきです。

 しかし日本学生支援機構は、奨学金によってこの不払い労働を是正するどころか、たんなる借金として返済をせまり、滞納者をブラックリスト化するとまで言っています。どこが「学生支援」なのでしょうか?

 大学のこと、学費のこと、奨学金のこと。ちゃんと話が聞きたい、しゃべりたいことがたくさんあるという皆さん、ぜひご参加ください。


[出演者]

 入江公康:大学非常勤講師、著書に『眠られぬ労働者たち』(青土社
 岡山茂: 早稲田大学政治経済学部、アレゼール日本(高等教育と大学の現在を考える会)
 矢部史郎:著述家、著書に『愛と暴力の現代思想』(青土社

                     他

[日時] 1月25日(日)、13:30(13時開場)
[場所] 早稲田大学26号館(大隈タワー)702号室
     地図: http://www.waseda.jp/jp/campus/waseda.html

*  大隈講堂の隣にあるタワーです。

[主催] ブラックリストの会in東京


* なお同日に、関西ではブラックリスト化に反対するデモと集会が行われています。
 詳細はこちら → http://kanekaese2009.web.fc2.com/index.html